今注目の甘味料!メープルシロップとは?

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カナダ定番のお土産と言えば、なんと言ってもメープルシロップですよね!
むしろそれ以外何があるのかぐらいの勢いで、メープルシロップが大・大・大定番です。
日本ではホットケーキにかけて使うことが多いです。

メープルシロップとは

メープルシロップとは、文字通りカエデ(メープル)の樹液を煮詰めて作る100%天然の甘味料です。
以下でも説明していますが、採取時期に応じた4つのグレードがあり、それぞれに味の濃淡とコクがあります。

カエデの木は、夏の間に内部にデンプンを糖分に変えて蓄えておき、雪解けの時期になると、地面から水分を吸い上げて、蓄えていた糖分と水分を一緒に外に出します。これがいわゆる「メープルウォーター」と呼ばれる糖分を約3%含んだ透明でサラサラした樹液です。これを煮詰めて66%の濃度にするとメープルシロップになります。

ちなみにメープルシロップは40Lの樹液から、たったの1Lのシロップしかできません。 また採取時期も決まっており、1年のうち雪解け頃の3~4週間でしか収穫されません。 このメープルシロップを、さらに濃縮して撹拌すると「メープルバター」になり、固体状になるまで濃縮すると「メープルシュガー」になります。

メープルシロップの起源は、北米の先住民が、春に自然に流れ出るサトウカエデの樹液を集め、土鍋で煮詰めて作られたのが始まりと言われています。もっともメープルシロップの生産量が多い国がカナダで、カナダは世界のメープルシロップのおよそ7割を生産していて、なかでもケベック州は、カナダの生産量のおよそ9割を生産する、メープルシロップ作りがとても盛んなところです。
そのためカナダのメープルシロップ輸出量は世界1位です。
日本にも埼玉県産や山形県産のメープルシロップがあるそうですが、日本で販売されている殆どのメープルシロップはカナダ産です。

栄養面では、メープルシロップは歯や骨の形成に役立つカルシウムやマグネシウム、たんぱく質や糖の代謝に不可欠な亜鉛、デトックス効果があり余分な塩分を排出するカリウムをバランスよく含んでいます。また様々なビタミン、アミノ酸、たんぱく質、有機酸を含み、67種類ものポリフェノールも特定されています。
一般的な甘味料と比べ、ミネラル、栄養素が豊富で、はちみつや白砂糖に比べて低カロリーです。

またメープルシロップは、あらゆる味と相性が良く、肉、魚、野菜、飲み物、スープ、ソースの調味料など、さまざまな用途で活躍します。料理や飲み物にまろやかな風味と深いコクを与え、そして栄養素も加わり、砂糖やはちみつなどの代わりに使えます。

メープルシロップの等級 (グレード)って?

昔はA, B, Cというグレードに分かれていましたが、より分かりやすく、さらに品質などに関する誤解を明確にするため、2016年に販売されるメイプルシロップは全てCanada Grade Aになり、以下の4つのカラーに分類されました。

この新カラー基準が採用されたことで、メープルシロップの色に加え、風味の強度を表現し、消費者が自分の好みや使用用途に応じた製品が選びやすくなりました。

(1) ゴールデン (デリケートテイスト)

最も採取の時期が早い樹液で作られたもの。
淡い色調と上品な味わいが特徴。
風味が柔らかいので、紅茶やフルーツなど本来の味を楽しみたいものと合わせるのに最適。
光透過率: 100% ~ 75%

(2) アンバー (リッチテイスト)

ゴールデンの後に採取した樹液で作られたもの。
美しい琥珀色と味わいが特徴。万能タイプでなんにでもイケる。
一番これが人気で、流通量も多いため手に入りやすい。
光透過率: 74.9% ~ 50%

(3) ダーク (ロバストテイスト)

アンバーより更に後に採取した樹液で作られたもの。
メープル独特の風味がましているのが特徴。
肉やサーモンなどの魚などによく合う。
光透過率: 49.9% ~ 25%

(4) ベリーダーク (ストロングテイスト)

採取時期の最後に採集した樹液で作られたもの。
めっちゃ風味が強い。もう一度いうが、めちゃくちゃ風味が激強い。
メイプルシロップ独自の風味をとことん楽しみたい人用。
光透過率: 24.9% ~ 0%

メープルシロップの栄養と効能とメリット

他の甘味料である蜂蜜や砂糖と比べてみると、カロリーや炭水化物といった成分は最も少なく、亜鉛やカリウム、カルシウムなどといったミネラル分が豊富に含まれています。

ポリフェノールが67種類も含まれており、このポリフェノールの働きにより老化や様々な病気の原因となる活性酸素を抑制することで、老化、美容や健康にも非常に良いとされています。

また豊富なミネラルを含むため、代謝を高めて、脂肪分解や燃焼を効果が期待でき、 通常の砂糖などと比べて、消化しやすい為、お腹にガスが溜まる事もなく、腸の調子も整えてくれます。

砂糖の代わりにメープルシロップを使用する場合の比率

以下のサイトさんを参考にさせてもらうと、
https://www.maplesyrupmartinette.com/recipe/replacing-sugar-by-maple-syrup/

煮物などで、砂糖の代わりにメープルシロップを使用する場合、
1カップ(250ml)のメープルシロップを使用時は、その分60mlの液体(煮物の場合は水。ミルクや果汁なども考えられる)を減らすと書いてあります。要は使用するメープルシロップの量に対して1/4の液体を減らせばよいということになります。

でもそもそも煮物に1カップも砂糖は使わないのですよね…
仮に4人分の肉じゃがを作る場合、砂糖を大さじ4杯使いますが、大さじ1杯が15mlなので使用量は60ml。
この場合減らす水は15mlということになりますが、こんな少量の水を減らすのめんどくさいですよね。

なので自分の場合は、そもそもの砂糖の使用量が少ない場合は、同じ分量のメープルシロップを入れています。
まあこれはお好みで減らしたり、逆に増やしたりしてもいいと思います。

保存方法と賞味期限について

メープルシロップは、未開封の場合は高温多湿または直射日光が当たる場所でなければ常温でも最低でも2年は保存できます。ただ開封後は、常温で保存するとカビが生える恐れがあるので、開封後は急激に品質が劣化していくので冷蔵庫で保存する必要があります。開封後はできるだけ1ヶ月以内に使い切れるようにしましょう。

もし短期間で使い切る予定がない場合は冷凍庫で保存しましょう。メープルシロップは糖分が高いので凍らないためです。

まとめ

個人的には私はゴールデンが一番好きです。ヨーグルトやコーヒーに使うのはいつもゴールデン。 日本のほとんどでは、アンバーしか購入できないかもしれませんが、仮に購入できるチャンスがあれば 是非試してみてください!

料理には通常は程よい風味があるアンバーを使いますが、牛肉や豚肉などを使うレシピのときはダークを使います。ただベリーダークは風味が強すぎるので個人的にはめったに使いません。ただベリーダークが好きな人もたくさんいますので機会があれば是非全部試して、自分に合うメイプルシロップを見つけてみてはいかがでしょうか。

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